良い名前が思いつかない

電子回路屋が趣味でやっていることを書き残します。

PCBWayにプリント基板を注文した記録

概要

PCBWayは、中国深センに拠点をもつプリント基板業者で、非常に安価にプリント基板の製作ができます。
今回2種類の基板を製作したので、その記録も兼ねて残しておきます。

 

データの準備

製作に必要なガーバーデータは、KiCadを使用して作成しました。
PCBWayの標準仕様の範囲で製作するため、若干の余裕を持たせた以下のデザインルールで設計しました。

・最小パターン幅/パターン間隔 0.2mm/0.2mm
・最小ビア径 0.3mm

 

設計した基板その1

オペアンプだけで構成したスピーカーアンプです。電力増幅段は、2回路オペアンプ×12の24パラ構成です。基板製作後に気が付きましたが、電解コンデンサの極性が片方逆になっています。(危ない・・・)

PCBWayでは、100x100mmまでは10枚 $5で製作できますが、この基板は少し大きかったため、5枚$31 + 送料$10(E-packet) + 決済手数料$2の計$43でした。

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設計した基板その2

上のスピーカーアンプに使用する遅延リレー基板です。
RCの時定数とコンパレータを使った何の変哲もない回路です。
こちらは、56x28mmと小さい基板なので、10枚$5 + 送料$15(DHL) + 決済手数料$2の計$22でした。*届いたら11枚入っていました

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データの出力

データはPcbnewのファイル⇒プロットから行います。
基本的に標準設定のままで大丈夫そうですが、一応出力時の画面を貼っておきます。
この画面の”製造ファイルを出力”, ”ドリルファイルを出力”を押して生成されたファイルをzip圧縮し、PCBWayにアップロードします。

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発注から製造まで

PCBWayの操作画面は割愛します。数量やサイズにもよるかと思いますが、支払いから24~48時間程度で完成するようです。国産だと特急料金がかかる速さですね。

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発送方法

発送方法は数種類から選べるのですが、DHLかFedExで良いと思います。
1枚目の基板は試しに最安のE-Packetを選択しましたが、輸送に14日かかりました。
2枚目の基板はDHLで3日でしたので、送料の差を考えてもE-Packetはお勧めしません。
(せっかく速く仕上がった基板、早く欲しいじゃないですか)

 

品質について

どちらの基板もちゃんと出来上がっています。値段を考えると相当お得ですね。
基板の出来栄えについては、別記事に書こうと思います。